飯豊連峰 西俣ノ峰(1,023.2M)
・・・・次週のために・・・・

雪崩の心配が少ない 気圧の傾きは緩いが・・ 雪雲がかかっている 梅花皮荘玄関
十文字鞍部を目指す 冬みたいだ。 まもなく西俣ノ峰 上ノ境方向


日 時 平成19年03月18日(日)  
参加者 JIφOII(田邊)さん、OIIさんの前職関係の山の会の方々、JJφLTQ(私)
行き先 飯豊連峰 西俣ノ峰
天 候  吹雪
気 温  18日 AM08:00〜PM14:00 -0.6度〜1.8度 (気象データは山形県小国町)
      現地 西俣ノ峰では午前11時30分過ぎ北西の風7m 気温−10℃(手元寒暖計)
風 速 1M〜5M (気象データは山形県小国町)
風 向 西〜西南西〜西〜北西
目 的  次週会山行の状況観察&荷揚
装 備  冬山日帰り
登はん用具:なし
雪山装備:スノーシュー・Wストック
ナビ用品:GPS、Mポインター、地図、シルバコンパス
防寒具:合羽で代用・フリース
飲み物:水 500ml ポカリスエット500ml
食料品 ハイカロリーぜリー2個 握り飯1個 菓子パン2個、インスタントラーメン
その他 非常食1,000Kcal分
残 量 水500ml、非常食、ハイカロリーゼリー2個、菓子パン1個、インスタントラーメン


コースタイム 事柄 備考
06:15分 自宅発
07:30分 民宿奥川入荘着      奥川入荘でOIIさんらと合流。
08:30分 民宿奥川入荘発(308m)
08:42分 西俣ノ峰尾根 取付き(320m)
09:25分 522ピーク(522m)     雪崩の長い音が聞こえる。ここから先は昨日のトレースが全く確認できない。
10:12分 十文字鞍部         −7℃位
11:35分 西俣ノ峰着(1,023.2m)  −10℃西〜北の風7m位 寒くてデポ品を置いて直ぐに下る
11:47分 西俣ノ峰発         上ノ境方向は、雰囲気が悪い
12:20分 十文字鞍部         下方向は見通しが効く
12:40分 522ピーク(522m)     ここまで下ると、暖かく感じる
13:00分 西俣ノ峰尾根 取付き(320m)  トレースは残っている
13:11分 民宿奥川入荘着(308m)        
14:10分 民宿奥川入荘発       入浴して少しユックリさせて頂く
15:30分 自宅着


データ
TP積算距離    5.5KM
TP移動時間    2時間28分
移動平均速度    2.2KM
全体平均速度    1.1KM
累積標高(+)     904M
最高到達点     1.039M
以上GPSデータ

概略
次週、会山行で西俣ノ峰を通過するルートを想定している。本当は、前日、会のメンバーと偵察&食担の私は夜のハイオクを上げるつもりでいた。しかし、急な仕事の用事で土曜日に入れなかった。
前日、西俣へ行ったOIIさんは、再び前職場の山の会のメンバーと西俣ノ峰まで行かれるとのことだったので、同行させて頂く事にした。
前日、民宿奥川入荘に電話して、OIIさんと打ち合わせる。民宿奥川入荘に8時頃に到着するように。
あまり早く着くな。でも雪があるので余裕を持って来ること。と、OIIさん。ハイ!判りました。と云うものの早く着きすぎないで、余裕を持った行動で6時15分自宅発


記録

6時15分に自宅を出る。天気は良いわけではないが、既に明るい。6時集合というと真っ暗だったのだが、もう明るい時期だ。寒気の季節外れのガンバリで結構長い期間次々と寒気の流入が続いている。
昨日、OIIさんが奥川入荘辺りは雪が降ってるからね。との話だが新発田ではそんな雰囲気はない。
旧黒川村坪穴付近でもさらっと白い程度。関川村に入るとお陽様まで出てきた。ああ、眩しい。真冬の用意は不要だったか?と思いつつ国道から外れると直ぐにあら?
玉川に入るとあの押しつぶそうな鉛色の冬の空と強い降雪・・・・おいおい除雪車か・・・オイ・・・ロータリー車もおるでねぇ・・・
梅花皮荘前で写真を撮る。お正月より冬みたいだなあ。

民宿奥川入荘に着いてOIIさんらと落ち合う。丁度朝食を頂いているところの様子。聞けば昨晩は横山さん家の拓君が卒業式でお祝い。OIIさんらが加わり随分と召し上がったようだ。
今日は西俣ノ峰までなのでそれ程急ぐ必要もないし、急いでガシガシ行く必要もない。
先ごろ買ったばかりのガルモントの冬靴の試し履き。どこか擦れなければいいけど・・・・などと思いつつ民宿奥川入荘の居間でコーヒーをご馳走になりストレッチ。奥川入荘の向かい側の山の斜面にカモシカが2頭いた。横山さんのおじいちゃんが望遠鏡で見せてくれた。話しによると親子だろうとのこと。

ノンビリしてからゆっくりと準備をしてOIIさんらより一足先に尾根に取り付く。
昨日のトレースは辛うじて残っている。そういえば、昨日、会のメンバーがHZUさんとスライドしたと連絡を貰ったし、HZUさんから掲示板へのカキコミを頂いた。振り返ると丁度OIIさんらが尾根に取り付くところだ。急登を気をつけながら登る。

522ピークに着いてOIIさんらを待つ。ここから先に進むと昨日のトレースは判らない。雪の溜まるところでは腿まで埋まる。尾根の向こう側だろうか、ゴーッ・ゴ〜ン・ゴ〜・・・という音が長らく続く。雪崩の音だろう。一度溶けた雪の層と今回相当量が降り、風も強いので、雪崩の起きやすい状況といえる。
そういえば、昨日OIIさんが西俣ノ峰の下のベロンとした斜面で歩くと雪面に亀裂が入ったと話していた。
相当に、気持ち悪い状況です。規模の大小は別にして雪崩の予兆を感じさせるものの一つです。新雪が大量に降り足を踏み入れてスッと亀裂が入るのは、雪崩れる為の条件的にはいい線まできている感じですね。過去に雪崩のないと言われる場所でも絶対的なことは断言できないし、予断を以って判断すべきではないと思います。

十文字辺りから風が強くなる。十文字付近で−7℃位。風雪で視界に不安がでてくる位だ。振り返り、振り返り赤テープを着ける。風が弱い所では雪が溜まり難渋する。

何とか西俣ノ峰へ着く。明らかにお正月より雪が多い。気温は−10℃で風は7m位・・・・持上り品をデポする。簡単に乾杯だけして早々に下山することにした。寒くて居たくないし、視界の悪化が心配なので十文字までは早く下りたかった。
直ぐに下山にかかるがもう、トレースは確認できない。視界が100m弱は利いていたので、まあ不安もなく下山できたがやはり長居は無用という感じだ。

十文字から下に下ると直ぐに、風も弱くなってきて視界も充分に利いてきた。522ピークになるともう、暖かくさえ感じた。
スノーシューでは少し悪い下りを気を付けて降りて途中から斜面を降りる。
あっという間に取り付き地点まで戻る。

民宿奥川入荘でお風呂に入り少しノンビリさせて頂いてから帰途に着く。

ああ、これは今週末の会山行が気にかかる。3月末が近づくと、雪も締まり歩きやすく、ルートの自由度が高まる時期なのに・・・
これでは、当初予定のルートは雪崩の危険が大きいだろう。一般的ルートの第2案にしてもこの柔雪では難渋することが予想できる。
明日は準備会。担当のOIIさん、LのOPLさんらが総合的に判断を下すだろう。

本来ルートはダメかもしれないが、何時か良い年、良い日に行ければよいと思う。
行けるところへ、安全にパーティー全員が楽しむ事が出来ればそれで良いと思う。




以前の記録へ戻る

トップページへ戻る